上級会員への道のり〜上級会員ってなんだろう?

 新しいカテゴリ「マイル」っていうのを作ってみたのですが、これ、ほかの日記にも反映させないとダメですね。あまりカテゴリ増やすと、よく分からなくなりそうなのでどうなんだろうとは思うものの、それなりにマイルのことも日記で書いていることに気が付いたので、あわてて追加することにしました。ただ、私はいわゆるマイラーではなく、主たる目的はあくまでも旅をすることなので、マイルはその副産物として捉えていることからそれほど詳しくありません。なので、本格的にマイルを貯めたい!っていう方は、専門的なサイトや書籍などを探してみてください。

航空会社の上級会員になるにはフライトマイルだけではダメ!

 さて、えらそうなことを散々言っておりますが、私が週末に海外旅行をするようになってからはまだ数年しかたっておらず、実際のところはひよっこトラベラーです。そして、週末に海外旅行を頻繁にするようになるまでは、旅行はそこそこするものの、マイルや上級会員といったものをそれほど意識していませんでした。そんな風に片足を突っ込んだような状態がしばらく続いていたのですが、昨年からはWeb媒体に記事を書かせていただいたり、自分の時間がそれなりに取れるようになったりしたので、お金と時間をかなりつぎ込み、本格的にウイークエンドトラベラーの道を模索するようになりました。それからというもの、これだけお金と時間を旅行に費やすのなら、もっとマイルを効率よくためたり、上級(エリート)会員へステップアップできたりすると、きっと旅はもっとお得で楽しくなるのではないかと思うようになったのです。

 まず、マイルを貯めたり、上級会員になったりするには、航空会社のマイレージサービス(英語ではFFP、Frequent Flyer Program)会員になる必要があります。そして、それらが航空会社のアライアンスに参加していれば、自動的にそのアライアンスのマイレージ会員になることも意味します。日本の航空会社である、JALANAはそれぞれJALが「JALマイレージバンク」、ANAが「ANAマイレージクラブ」というマイレージサービスを展開しており、JALは「ワンワールド」、ANAは「スターアライアンス」という航空会社のアライアンスに参加しているため、これらのマイレージサービス会員になれば、同時に各アライアンスのマイレージサービス会員にもなるのです。

 これらのマイレージサービスでは、自社(または同じアライアンスに加盟している航空会社)のフライトを使用した際に、そのチケットのブッキングクラスに応じたフライトマイルと、上級会員資格取得対象のマイル(ポイント)(英語ではEQM、Elite Qualifying Mile、Elite Qualifying Pointなどと呼ばれます)を会員に付与します。フライトマイルというのは、フライト以外にも提携クレジットカードを使用したり、他のポイントサービスポイントで得したポイントをマイルとして移行したりすることで貯めることができ、航空券をはじめとしたさまざまな特典に変えることが可能です。フライト以外の手段でマイルを貯めて航空券をゲットするワザを「陸(おか)マイラー」と呼び、そのノウハウは色々なところで見かけます。しかし、こうやってマイルをせっせと貯めればタダで飛行機には乗れますが、上級会員になるにはマイルをいくら貯めてもダメで、EQMを貯めなくてはなりません。そして通常EQMは、フライト以外の手段でゲットすることはできません。

 あたりまえだよ〜と思う方は、それなりにマイルとEQMの仕組みを理解されているからだと思いますが、マイレージサービスに入会した当初、私はマイルとEQMの違いをよく理解していませんでした。だから、手段は何にしろせっせとマイルを貯めれば、自動的に上級会員になれるのだと勘違いしていたのです。今思うと、クレジットカードを一生懸命使ったり、ポイントサイトでちまちまとポイントを貯めたり、ホントにバカだったな〜と思うのですが(笑)、最終的に貯めたマイルは特典航空券に変えられるので、それはそれで有効です。ちなみに、EQMは各マイレージサービスによって呼び方が違ったり(JALは「FLY ONポイント」、ANAは「プレミアムポイント」)、フライトマイルとは別にカウント(NWAでは「エリート会員資格取得必要マイル数」)されたりするので、すぐに分かると思います。

上級会員になるにはどのくらいのEQMが必要?

 さて、今回の日記の本題である、「上級(エリート)会員」とはいったい何なのでしょうか? 例えばANAでは、前年のEQMに応じた上級会員として次の3つのステータスが用意されています。EQMが年間3万マイル以上で「ブロンズサービス」、5万マイル以上で「プラチナサービス」、10万マイル以上(5万マイル以上はANA便利用のこと)で「ダイアモンドサービス」の3種類です。その内容を読んでいただくと、上級会員とは、利用が多い顧客に対するさまざまなサービスが受けられるマイレージサービスメンバーのことであるとお分かりいただけると思います。

詳細はこちら→
http://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/

 ステータスごとの特典をチェックしてみると、どうやらANAの場合はプラチナサービス以上になると非常に意味があることが分かりました。そして、プラチナサービス提供中は「スーパーフライヤーズカード(SFC)」というクレジットカードを作ることができ、このカードを継続して使う限りは、プラチナサービスと同等(多少サービスのレベルは落ちますが……)のステータスを得られます。つまり、一度プラチナサービス基準に達し、その後もSFCを使い続けることで、上級会員の恩恵を受け続けることができるというわけです。

 ところで上級会員になるには、どのくらいの投資が必要になるのでしょうか。ANAのプラチナサービスであれば、5万プラチナポイントが必要です。そして、これを達成するには、少なくとも50万円分ぐらいのフライトが必要になると思います。詳しくは計算したことがないので詳細は他のサイトなどに譲りますが、私もそれくらいは費やしているはずです。しかしその驚愕の事実を知るのが怖いので(笑)、合計金額の計算はしていません。恐らく仕事で出張が多い人などであれば軽く貯めることができるのでしょうが、私の仕事はそれほど出張はありません(あっても年に数回です)。当初、上級会員になるには私みたいなしがないサラリーマンが50万円もフライトに費やさなくてはならないと知り、これは狂気の沙汰でとうてい無理と思いました。とは言いつつも紆余曲折あり、最終的に私は上級会員になりました。

上級会員になってよかったこと

 結局、なけなしの数十万円をはたいて(笑)上級会員になったわけですが、冷静に考えて今はなってよかったと思っています。その理由をいくつか挙げてみます。

  • ANA便を使えば使うほど、マイルが貯まる
  • 空港でエアラインラウンジが使える
  • キャンセル待ちで優先的に席がまわってくる
  • 座席指定では前方を指定できる
  • インボラアップグレードの確率が非常に上がった
  • その他、上級会員のみのキャンペーンなどが結構おいしい

などなど、他にもありますが、私が上級会員になってよかったと思っているのはこのあたりです。

 まず、プラチナメンバーになると、ANAのフライトにボーナスマイルが100%加算されるので、フライトを使えば使うほど、いつのまにかかなりマイルが貯まります。そして、空港でラウンジを使えるようになったことで、搭乗前のひと時をゆっくり過ごすことができるようになりました。インターネットが無料で使える上に机なども用意されているので、時には急ぎの仕事をしたり、また仮眠ブースで疲れをとったり、シャワーを浴びたりすることもでき、非常に重宝しています。また、キャンセル待ちでは、以前よりも確実に席をゲットできるようになりましたし、座席指定をする際も、前方の席が空いていればそこに座ることができます。さらに、インボラアップグレードは運が良ければなので確実ということではありませんが、かなりの回数をアップグレードしてもらっているなど、恩恵を受けています。

 そもそも、マイレージサービスというのは、英語でFrequent Flyer Programとあるとおり、特定の航空会社が顧客を囲い込むために、その航空会社のフライトを多く使う顧客を優遇することを目的として発案されたものです。もともと私は旅が好きで、さらに飛行機や空港が好きで、その中でもANAが航空会社として好きだったのでマイレージサービスに入会したのですが、上級会員となったことでANAをさらによく使うようになり、これまで以上に愛着も沸いてきました。これこそ航空会社の思う壺なのですが(笑)、その手のひらで踊らされている感じもまた心地よいものです(本当か?)。

 ただし、これらのサービスが私が払った金額に値するものかと聞かれると、それは微妙ではありますが(笑)、というよりもそれらをどうお金として換算すればよいのかが分からないというのが本音です。いずれにせよ、上級会員になったことで、これまで以上にフライトでマイルを効率よく貯められるようになり、以前よりもうれしいサービスが得られるようになり、結果として旅が今まで以上にお得に楽しくなったことは事実です。

 次回はこの上級会員へなるために、どうやってEQMを効率よく稼げばよいのか、そのあたりを書いてみたいと思います。

 それではまた〜!