いろいろと(その1:台湾と私)

台南で見つけた「怪獣茶房」。意味不明


 わー、気がつけばこのブログを忙しさなどを言い訳として、放置しっぱなしでしたね……。

 毎年そうですが、去年は日本だけでなく、私自身に色々なことが起きて、激動の1年だったなぁと思います。今年はどうなることやらと思いながら、去年よりはよい年になればいいと思いつつ、ちょっとした振り返りなどを。

台湾になんと20回も入国

 ここ数年の台湾熱がもっともヒートアップした去年ですが、なんと、入国回数を数えてみると、20回という(正確に書くと、入国というのは、単にトランジットで入っていることもあるので……)、恐ろしい1年でした。台湾の友達ともずいぶん親しくなって、友達の実家に泊めてもらったり、一緒に小旅行をしたりと、日本にいるときとあまり変わらない過ごし方をするようになりつつあります。
 昨年の台湾旅行の回数が異常に増えたのは、東日本大震災後の台湾からの義援金に対する感謝の気持ちを私なりに表したかった(台湾でお金を落とす)というのもあるのですが、それ以上に台湾という国が自分の中でやっと外国から内国*1へと変わりつつあるからというのがあります。ただ、内国へと変化するに従って、考え方の違いであったり、文化の差というのが浮き彫りになってきていて、今まで単なる観光客として訪れていた(未だ身分としては観光客ですが)頃とは、台湾に対する、自分の見方や考え方を掘り下げる必要が出てきたと感じています。とはいっても、私個人としては、これらの事柄とはこの先も正直に向き合いながら、ゆっくりと理解していければと強く願っています。

 もともと私が本格的に台湾にのめり込むようになったのは、台湾のあるミュージシャンに興味を持ったのがきかっけなのですが、その頃から、台湾自体に興味を持つようになっていました。その一環で、ふとしたきっかけで、台湾に住む台湾の人らと友達になり、今に至るというわけです。そんなこともあり、最近は台湾に行っても、全くといっていいほどガイドブック的な観光をすることはなくなりました(行きたいところが段々なくなったともいう・笑)。友達と会って、「あんなことがあって」「こんなことがあって」と近況報告をしたり、一緒にご飯を食べに行ったりと、日本にいる日本人の友達と変わらない付き合いをするようになりつつあります。もちろん、台湾内を小旅行すれば観光もするのですが、このあたりは、実際のところ「台湾だから」という感じではなく、日本国内での温泉旅行みたいな感覚になっていて、どんどんボーダレス化が進んでいると思う今日この頃です。

 ずっとこのブログでも台湾の話を書こう、書こうと思っていたものの、すでに客観的に台湾を見れなくなりつつあるので、あまり書きたいことというのが実際はありません。何かテーマを絞れば、かなり面白いこともかけそうな気がするんですが、なかなか気持ちが動かないんですよね。他の国だったら、ある程度、観光に役立つような情報などをすぐに思いつくんですが。んー、強いて言えば、他の国と同じく、宿情報かな? 昨年は、台湾のホテル(特に台北)に色々と泊まったので、どのあたりがおススメとかぐらいだったら書けそうな気がします。あと、地方でおススメの民宿なんかの話も書いてみたいですね。中でも台中や台南、高雄あたりには、かなり日本人が泊まっても楽しいと思えそうな民宿(英語で言うと、B&Bっぽい感じ)のようなものが多々あるんですよ。ただし、言葉が出来ないとかなり苦しいと思うので(英語ができる人も多いので、ガッツで泊まるというのもありですが)、そのあたりが難だとは思うんですが、こういった宿に泊まると、台湾のまた違うところが発見できそうな気がします。

 その反面、一番書くのが難しいと思っているのが「食」です。大抵ガイドブックには、日本人にとって、台湾の食べ物は口に合うなどと書かれているのですが、私、実はあまりそう思っていません。確かに、台湾の食べ物としてステレオタイプとも言える小籠包やカキ氷、豆花などのデザート、マンゴーなどの果物などは、日本人が食べてもおいしいと思えるのはわかりますが、それ以外に関しては、かなり人を選ぶと思っています。一番大きいのは香辛料の使い方が日本とは大きく違うということかと思っていて、台湾で使う香辛料には、日本で通常あまり使われないものも多いので、それが人を選んでいるような気がするんですね。私はもともと、日本にいても、どの国に行っても、特に食を選ばない人間で、自分なりの「おいしい」の基準があるのですが、「日本人」に限定すると、台湾は意外とストライクゾーンは狭いと思っています。まあ、これは台湾だけに限らない話なんですが。

 てな感じで、今年はもう少し、旅の話などを交えながら、昨年よりはこちらも更新していこうと思っています。それと、もう少し旅のお仕事をしようかと思っていますので、もし何かありましたら、ぜひお声がけいただければと思っています。

 どうぞ、今年もよろしくお願いいたします!
 

*1:内国というのは、私が個人的に使っている単語で、正確な日本語ではありません。外国はあくまでも私にとっては「外」なのですが、その国に何度も滞在して国自体を知るようになったり、その国の人と親しくなることによって、「私にとって〜である国」と、自分なりに定義ができるようになってきます。すると、その国は「外国」から私にとっての「内国」へと変わるのです。