いざ、南米へ!(準備編2〜リマまでの航空券その1)

tabino_konomi2009-09-26


 さて、すでに帰国の途にあるんですが、南米までの航空券についてを紹介していきたいと思います。一口に南米と言っても広いものですが、今回は私の行き先であったペルーについてを取り上げます。

南米への日本からのフライトは経由便しかない

 ペルーへの航空券は基本的に首都であるリマを目指すものになるのですが、南米そのものに日本からのダイレクトフライトはありません。南米自体へのダイレクトフライトがないわけですから、経由便を探すことになります。そして、その経由地として最もポピュラーなのはアメリカになるでしょう。

 時間がある人なら、南米の各地へはヨーロッパ経由や、最近はドバイ経由という選択肢もありますが(これらは後に解説しますが、実はちょっと楽ができます)、もっとも時間を節約できるのはやはりアメリカ経由です。

 アメリカを経由して同じ航空会社で乗り継ぎ、リマまで行く場合は、次の3つの航空会社から選ぶことができるでしょう。

 アメリカ経由ではありませんが、カナダ経由という選択肢もあります。

  • エアカナダ(AC、トロント経由。ただし、あまり接続がよくありません)

 アメリカ経由の場合は、次の都市が経由地になることが多いです。

  • ロサンゼルス
  • ヒューストン
  • アトランタ
  • マイアミ(ロスなどから乗り継ぐ必要があり)
  • ニューヨーク

 いずれの路線を使った場合でも所要時間は20時間を越え、基本的には1日がかりの旅になるので、ほんと長いですよ〜。

ピークシーズンに日本から脱出するルートを確保せよ!

 私の場合は上記で挙げた路線ではなく、ちょっと変則的なフライトを組んだため、普通よりも半日ほどロスすることになってしまいました。もともと今年は南米に行こうと思っていたため、年明けにバンコクへ旅行をした際に、次のルーティングのチケットを発券してありました。

BKK(バンコク)-NRT(成田)-LAX(ロス)-NRT-SIN(シンガポール)-BKK

 すべてどの都市もストップオーバー*1可能なチケットです。今年の初めだったので、燃油サーチャージがものすごく高かったと思うのですが、詳細な金額はすぐに出てこないものの、記憶では合計で約20万円ぐらいだったはずと、とてもお得なチケットでした。ちなみに航空会社はSQ(シンガポール航空)です。

 このチケットは1年OPEN*2です。なので、シルバーウィークの前後が休めそうと旅行まで約1ヶ月を切ったぐらいに、予約を入れなおしました。

 なぜ、ロスまでの航空券を買ったのかというと、今年の初めの時点では、南米のどこに行くかまだ決めていなかったからです。ペルーかボリビア、できればどっちも行きたいぐらいに漠然と思っていただけで、本格的に旅程を考えたのは9月に入ったぐらいからです。しかし、時期はシルバーウィークにするつもりだったので、そこで確実に日本発の便に予約が入れられるチケットを確保する必要がありました。

 シルバーウィークにペルーに行くという話しをすると、よくその時期に航空券が取れたよねといわれるのですが、そのからくり(というほどのものではありませんが……)は、こういうわけがあったのです。私が買ったバンコク⇔ロスのチケットは、ブッキングクラスがY(エコノミークラスで最も高いクラス)なので、基本的にエコノミークラスに空席がある限り予約が入ります。おそらく、日本発の格安航空券やPEXの場合は、シルバーウィークなどの大型連休であれば1ヶ月前でもすでに予約は入りにくい状態のはずです。そう考えると、日本のピーク時に旅行をする場合、私が購入したような海外発券の航空券は非常に有効というわけなのです。

 日本におけるピークシーズンの日本発の航空券は世界一高いのではないかと、ここでも一度書いたことがあるのですが、そんなに高いチケットをできれば買いたくないですし、予約も確実に入れたかったので迷わず海外発券を選びました。そして、日本のピークシーズンでもとりあえず国外に飛んでしまえば、その先は日本のピークシーズンはまったく関係ありません。つまり、シルバーウィークでも南米へのゲートウェイとなるロスまで確保しておけば、その先はなんとかなるだろうと思っていたのですが、結論としてはそうもいかないことが色々とでてきてしまいました。

 う、すみません、またもや長くなってしまったので、今回はこのくらいで。
 普通の方が日本からペルーに行く場合は、基本的に上記の3つの米系航空会社で行くことになると思います。カナダ経由も良いのですが、あまり接続が良くないので、とにかく短時間で!という場合はやはり米系になると思います。なお、私の取ったルートはかなり特殊なので、あまり普通の旅行にはお役に立ちませんが、海外発券の使い方の1つとしてのご紹介です。

 それと、以前「マイコミジャーナル」さんで書いていた週末海外旅行の記事は諸事情で終了しています。また、何か機会があればぜひ書きたいと思っていますので、ぜひ、お声がけください。

 それとは別に、知人からの依頼で、“空マイラー”としての考え方をお話してみました。「安い」と「お得」は違うんですよ!という内容なのですが、この考え方はぜひ、頻繁に海外旅行をしたい方には理解いただけるとうれしいです。特に海外旅行はお金がかかる趣味なので、とことん費用対効果を追求するようになりました。私が空マイラーとしてEQMにこだわる理由は、自分の旅の質を上げたいからです。そして、質を上げることで、私の旅は今よりもっとお得に、楽しくなると思っています。

http://markezine.jp/article/detail/8413

 次回はアメリカの経由地からリマまでの航空券&フライトについてを紹介します。では、また!

*1:24時間以上その都市に滞在すること。基本的に国際航空券は経由地での滞在が24時間以内であれば、滞在とみなしません。

*2:1年間有効で、その間は予約を自由に変更できる。ただし、基本的にチケットのブッキングクラスに空席がない場合はWAITING(キャンセル待ち)ができず、予約を入れられないなど、航空券のブッキングクラスによってその内容は変わる。