いざ、南米へ!(旅行編1〜トランジットは寝て待て)

tabino_konomi2009-10-03

 さて、旅行編に突入ですが、そろそろ次の旅がすでに待ち構えているので、さくっと終わらせて(本当か?)いきたいと思います。今回の旅の移動時には、LAX(ロサンジェルス)でのトランジット*1が行きも帰りも13時間!という地獄(笑)が待っていたので、その時間をどう過ごしたかについてです。

 ひとことで言えばホテルで寝てただけなのですが、この休息が実は自分にとっては非常に効果的でした。そんなところにお金使わなくても、空港でぼーっと過ごせばいいじゃんと今までだったら思ったような気がするのですが、こういうところにお金を使うことの効果について考えさせられたできごとでした。

Left BaggageがないLAX

 いつもは経由地で待つ時間が長い場合は、一度入国して市街地をうろうろすることが多いのですが、その場合に問題となるのが預け荷物がある場合です。同じ航空会社やアライアンスを使う場合は経由地をスルーして目的地まで荷物を預けっぱなしにできるのですが(搭乗券を通しで出せる場合)、航空会社が変わったり、アライアンスが違う航空会社を使う場合は(搭乗券を通しで出せない場合)は、入国後に荷物を一度ピックアップし、再びチェックイン時に荷物を預けなければなりません。ただし、チェックインカウンターというのは、通常搭乗の3時間ほど前にならないと開かないため、それまではどうすればよいのでしょうか? 自分で航空会社に掛け合って預けさせてもらうという手もあるそうですが、そこまで私は交渉をしたことがないので(変なところで気が小さい)、大抵は空港の荷物預かり所(Left Baggage)やコインロッカーにぶち込んで市街地に出ることが多いです。

 今回の往路はお昼過ぎに到着して、深夜の出発だったので、この手を使ってちょっとロスの街でもぶらぶらして、ご飯でも食べてから夜に空港に帰ってこようと思っていました。そんな風に思っていたので、LAXのWebサイトでLeft Baggageの情報を探してみたところ、なんと、9.11以降LAXにはそういった施設はもちろん、コインロッカー自体が廃止されていたのです。しかも、前回書いたとおり、アメリカに入国して8時間以上滞在する場合は搭乗券の発券時に滞在先の住所が必要になり、E/D(入国/出国)カードへの記載が必要になります。入国してぶらぶらしたいなら、適当なホテルの名前を登録したり、書いたりしておいても良さそうですが、Left Baggageがないと分かった時点でロスの街へ繰り出す気も失せました(笑)。そこで、空港近くのホテルに篭ることにして探してみたところ、非常に沢山のホテルがリストアップされるのですが、その中からSPG(スターウッド)ファミリーの「Four Points By Sheraton Los Angeles Intl Airport」を選ぶことにしました。

Four Points by Sheratonって意外といいかも

 Four Points by Sheratonは、SPGファミリーの中でも大規模でいわゆるホテルとしての装備が整ったSheratonよりもさらに安価でベーシックなホテルというブランドのようです。こちらを見ると、大体の位置づけは分かっていただけるのではないでしょうか。

 なぜこのホテルを選んだのかというと、とある方がブログで勧めてていたからなのですが、確かに価格も他のホテルと比較してそれほど高くなかったですし、滞在自体も快適でした。ほかのホテルに泊まってないので比較はできないのですが、ベッドがとても寝やすかったことと、スタッフが気さくであったことがうれしかったです。今後しばらくはLAXに行くことはないとは思いますが、次もこのホテルを使ってもよいかなと思っています。また、どの部屋でも無料でWi-Fiが使えることも選択の決め手になりました。私は通常、こういった場合にメンバーシップを持っているHiltonファミリーのホテルを使うことが多かったのですが(たまたまキャンペーン時にバカバカ泊まってしまったので、メンバーシップのランクがアップしたのです)、Hiltonファミリーの場合、アップグレードしてもらえるエグゼクティブルームでもホテルによってはインターネットが有料(ラウンジに行けば大抵無料で使えますが)のことがあるのです。大した金額ではないのですが、なんとなくトランジットで使うホテルでまでインターネット代を払うことになったらバカバカしいなーと思ったことと、とある方のブログの勧めに惹かれて、久しぶりにSPGファミリーのホテルを使うことにしました。

 調度品やアメニティなどはいたって普通ですが、空港そばのホテルに交通の便以外に、特別に求めるものはないので、非常に満足でした。

横になって寝ることでヒットポイントがあっさり回復……

 今回の旅行は、実に10年ぶりぐらいに20時間を越えるフライトを使ったのですが、若いころの私であれば、恐らく一気に乗り継いで行っても大丈夫だったでしょう。しかし、最近は正直な話、少し体力の衰えが気になっている私にとって、ホテルで過ごした13時間のトランジットは非常に有効でした。横になってしっかり寝たことで、その後のフライトも苦になりませんでしたし、寝たあとは復活!という気分でした。LAXまではエコノミークラスでうつらうつらしてたのですが、到着後は疲れきっていました。そこに仮眠という休息が入ったことで、さらに旅に対しての期待が高まったような気がします。ちなみに、帰りの復路では、深夜にLAXに到着して、翌日のお昼過ぎがNRTへのフライトだったので、同じホテルに泊まりましたが、深夜であっても迅速に2度目の滞在を迎えてくださり、快適な夜を過ごしました。

ホテルシャトルではチップを忘れずに!

 なお、LAXから空港周辺のチェーン系ホテルには、無料のシャトルバスが出ています。どのターミナルにも建物から出て正面に赤いサインでホテルシャトル乗り場が示されているので、そこでシャトルバスを待ちます。同じシャトルバスが次々ときますが、シャトルバスにはホテル名が電光掲示板のようにいくつか出ているので、自分が泊まるホテルが表示されているシャトルバスが来たら手を挙げて、自分が降りるホテル名を告げて乗ればOKです。なお、シャトルバス自体は無料ですが、運転手さんはかならず重い荷物などをバスに上げて棚に置いてくれたり、下りる際に降ろしてくれます。降ろしてもらったときに、荷物1つにつき1ドルを目安にチップを渡しましょう。空港に向かう場合も同じく、このシャトルバスを使うのが便利です。空港にもホテルにもこのシャトルバスは24時間、約15分ごとにやってきます。

 というわけで、まずはLAXでの乗り継ぎについてでした。ホテルをこういった目的で使ったことはこれまでなかったのですが、長距離フライトの場合は間で休むことで、こんなに楽になるんだ〜ということが分かりました。人によってその感じ方は違うとは思うのですが、最近体力が……という方はぜひ試してみてください。

 次回はペルーでの移動として、リマからマチュピチュまでを紹介したいと思います。

 では、また!

*1:トランジット(Transit)とトランスファー(Transfer)の違いですが、本来は飛行機を乗り換えず(航空会社や便名は変わらない)に給油のために経由地などで一度飛行機を降りて待つことがTransitです。飛行機を乗り換える(航空会社や便名が変わる)場合は厳密に言うとTransferになるのですが(つまり私がLAXでしたのはTransferです)、最近は航空会社や便名うんぬんよりも「乗り継いで」の意味でTransitが多用されているように思います