いざ、南米へ!(準備編3〜リマまでの航空券その2)

tabino_konomi2009-09-29


 前回はリマ(ペルー)までの最短時間で行くには、米系の航空会社を使うのが一番だというお話しをしました。今回は実際にどの航空会社がどの経由地を使っているのかを見てみましょう。

米系航空会社、それぞれの経由地

 米系の航空会社で、航空会社を変えずにリマまで行く場合は、次の3社になります。

それぞれの航空会社の経由地を見て見ましょう。以下は、アメリカで1箇所を経由する場合です。

  • AA=JFK(ニューヨーク)、LAX(ロサンゼルス)
  • DL=ATL(アトランタ)、JFK(ニューヨーク)
  • CO=JFKニューヨーク)EAW(ニューヨーク)*1、IAH(ヒューストン)

 なぜ、複数の経由地がリストアップされるのかというと、成田からアメリカ各地、アメリカ各地からリマまでは、便のスケジュールによって経由地が変わるからです。スケジュールは日付や曜日によって変更されるので、実際がどうなるのかはご自身でチェックされることをおススメします。また、AAの場合はアメリカの各都市からMIA(マイアミ)経由で乗り換えというものもあります。この場合は経由地が増え、さらに時間がかかってしまうので、今回はここには入れませんでした。

ESTAって面倒くさい……だったら!

 さて、今回の旅行の経由地アメリカですが、9.11以降はトランジットであっても必ずImmigration(入国審査)を通り、預け荷物がある場合はピックアップしてから乗り継がなくてはなりません。そして、事前にESTA電子渡航認証システム)の登録を済ませておく必要もあります。さらに調べてみると、アメリカにトランジットであっても8時間以上滞在する場合は入国とみなされ、滞在先の住所を搭乗券の発券時に登録しなくてはならないようです。私自身、アメリカ入国の際にImmigrationでは結構こまごまと旅程について聞かれることに驚きましたが、これは英語が得意ではない方はちょっときついかもしれないです。そして日本人に限らず、いろいろな国の方が何人もImmigrationで足止めされているのを見ました。まあ、基本的には通れるとは思うのですが、はっきり言って面倒です(ついでに出国時の保安検査もかなり細かいです。靴を脱いで、ベルトを外し、人によっては全身X線みたいなものにかけられます)。

 そこで、ESTA回避策として出てくるのが、前回ちょっと触れたヨーロッパ経由(KLMを使うとアムステルダム経由の1STOP)でやドバイ経由(現在はサンパウロのみ)の路線です。これらの路線を使うと、アメリカを経由しないのでESTAの登録も必要ありません。接続が良くないといったエアカナダ(AC)のフライトも、アメリカを経由しないので、曜日を選んで乗ればそれなりに効果的だと思います。

 さらに、今回の旅行前には気が付いていなかったのですが、メキシコのアエロメヒコ航空(AM)もアメリカを経由しないですみますね。メキシコのティファナ(YVR)とメキシコシティ(MEX)を経由して、リマ(LIM)まで路線があります。ただし日本からYVRを経由したMEXへの便が現在週2便しかないようなので、接続があまりよくありません。曜日を選んで使うならよいのかなと思います。

 まあ、時間を犠牲にしてまでESTAを回避する必要はないとは思いますが、アメリカを通るだけなのに面倒なことになったなーというのが正直な感想です。

航空会社を変えて行くなら

 さて、ここまでは一般的に日本からペルーまで、1つの航空会社を使う場合の例を紹介しました。前回紹介したとおり、私はLAXまでSQ(シンガポール航空)で飛び、その先を探さなくてはなりませんでした。

 LAXからLIMまでのフライトを検索すると、日本からのフライトとして紹介したAAに加えて、次の航空会社がリストアップされます。

 ラン航空はあまり日本では知られていないのですが、チリを本拠地にしている航空会社で子会社が沢山あり、北米と南米間、南米内のかなりの路線をカバーしています。南米で唯一イースター島へのフライトを持っていることから、ご存知の方もいらっしゃると思います。

 私はそもそもが飛行機好きです。だから、LAXからLIMは日本からは乗れない航空会社が使いたかったので、「ランにしよう!」と思ってました。しかし、LAのフライトスケジュールを見ると、SQのLAXの到着時間と同じぐらいにLIMへのフライトがあるため、これを使う場合は1日ロスしてしまいます。仕方がないからAAを検索してみると、これまた同じで、そのフライトはSQのLAX到着時間より前でした。LAXまでの航空券を発券する際にここまで考えてなかった自分の浅はかさにあきれてしまいました。しかし困った……ともう少し探してみたところ、1つ良さそうなフライトがありました。それは、コパ航空(CM)です。日付変わって翌日のAM2:00という超早朝の出発便でしたが、とりあえずこれが一番LAXからLIMに行くためには最速の便でした。それでも行きと帰りにそれぞれLAXで13時間(!)トランジットする羽目になってしまいました。

意外と使えるパナマ経由!

 コパ航空というのはまったく聞いたことがなかったのですが、パナマを本拠地にしている航空会社です。しかも、ちょうどLAX⇔LIMのフェアを出していたので、往復で込み込み500ドル台とお得でした(AAやLAは総額700〜800ドル程度でしたが、フェアが出てればもっと安いと思います)ので、迷わずこれに決めました。コパ航空は「Hub of The Americans」を掲げているとおり、LAXだけでなく、MIA、JFKなどなど、かなりのアメリカの大都市と、南米の大都市をカバーしています。そして、その路線はすべてパナマシティ(PTY)を経由するのですが、LAXからLIMへ行く場合、PTYでの接続は1時間程度と経由便にしてはストレスなく接続できるのが特徴です。そのほかのアメリカの都市からもざっと見たところ、ほとんどの都市からの便はLIMへのフライトとの接続が1時間程度でした。

 LAX⇔LIMのダイレクトフライトは8時間程度なのですが、コパ航空を使ったPTY経由でも10時間と、それほど大きな差がありません。これが東南アジアだったら2時間の差は大きなものですが、日本の裏側まあ南米だったら許してしまおうという感じですね。

 ということで、アメリカの経由地からリマまでの航空券あれこれを紹介しました。日本から南米へ行くのにコパ航空を使うというのは、かなり特殊な例だと思いますが、意外と使えますよ!と、お知らせしておきたいと思います。ただし、日本からアメリカ経由でリマに行く場合、普通は上記に上げた米系航空会社+経由地で行くのがもっとも楽かつ短時間で済みますので、真似なさらないほうが良いと思います(笑)。

 次回は、準備編をやっと抜けて、旅行中の話に進みます。ただし、このブログでは旅行記を書く気はないので(すみません。そういうのは他の方の旅行記を見てくださいね!)、基本的には移動で気が付いたことなど、実用的な話を中心に進めたいと思います。

 では、また!

*1:JFKではなくてEAW(ニューアークニュージャージー州にある空港で、JFK、LGA(ラガーディア)とともに、ニューヨークの玄関となる空港です。)の間違いでした。修正しました。すみません11/7