自動化ゲートとe-channelの利便性を比較(その1)

tabino_konomi2010-02-02

 ちょっと今回は赴きを変えて、たぶん役に立つ(と思うw)tipsです。すでに使っていらっしゃる方もいるかと思いますが、先日の週末旅行ではちょっとした時間短縮に効果的かと思われる、日本の「自動化ゲート」と香港の「Frequent Visitor Automated Passenger Clearance System」(e-channel)の2つの登録をしてみました。

パスポートのページが足りない……

 以下の内容は記事を書いた2010年2月2日の情報です。現在は変わっておりますので、正しい情報はこちらをご参照ください(2010年4月26日追記)

 実は最近、ちょっと悩んでいることがありまして、それはパスポートの査証(VISA)用のページが残り少なくなってきているということ。現状で残り10ページを切っているので(どんだけ海外に行ってるんだよ!)、結構すぐに尽きてしまいそうだなぁと。パスポートの査証用ページが足りなくなった場合は、有料(2500円)で現在のパスポートに1回だけ40ページを足せるのですが、この申請に行くっていうのが面倒だしな〜(出た!究極の面倒くさがり!!)と思っていたところ、この自動化ゲートのことを思い出したのです。確か試験運用中だったのでは?と調べてみると、2007年11月20日から本格運用されているそうです。
→自動化ゲートの説明はこちら*1こちら(2010年4月26日修正)
 この自動化ゲートを使うと、出入国の記録がすべてデジタル化されるので、出国および入国のスタンプ捺印が必要なくなるのです。つまり、パスポートの査証用ページを節約できるというわけ。私は成田空港の第1旅客ターミナル南ウィングで登録したのですが、所要時間はわずか5分ぐらいです。申請用紙に記入をして、左右人差し指(人差し指の指紋が採取できない場合は、それ以外のいずれかの指でもOK)の指紋を登録し、パスポートにスタンプを押してもらうだけです。

この自動化ゲートって何のためにあるんだろう?

この自動化ゲートを使うのに必要な条件は次の4つです。

  • 期限切れではないパスポートを持っている

-パスポートにICチップが内蔵されている(これは必須条件ではありません。2010年4月26日修正)

  • 指紋が安定している*2
  • 自動化ゲートの登録を完了していること*3

 さらに、どこで使えるのかを記しておきます。
現状自動化ゲートが設置されている場所(「自動化ゲート利用案内」から引用)

  • 成田空港… 第1PTB及び第2PTBの各出国及び上陸審査場
  • 中部空港… 出国及び上陸審査場
  • 関西空港… 北及び南の各出国及び上陸審査場

 と、法務省入国管理局の資料(自動化ゲート利用案内)には3箇所が記載されているんですが、これ、成田空港のどこのことだか分かります?っていうか、PTBってなんだろう?って思ったりしません?確かに、第1とか第2とか書いてあるので、推測できると思うのですが、PTBは「旅客ターミナルビル(Passenger Terminal Bilding)」の略です。いくら推測できるとはいえ、利用者が読む資料にこれはないんじゃないかと……。普通に「旅客ターミナル」って書けばいいのに。上から目線?っていうか、知らないやつはもぐり?って態度かと。
 さらにですね、成田空港の第1PTB(旅客ターミナル)って書いてあるんですけど、第1旅客ターミナルには北ウィングと南ウィングがあって、自動化ゲートが設置されているのは、南ウィングだけなんだそうです(2010年1月30日情報)。私はたまたまスターアライアンス系の航空会社を使ったので南ウィングだったのですが、北ウィングを使う人で自動化ゲートの登録をしたい人はどうするんだろう?

っていうか、そういうこともここ(自動化ゲート利用案内)に書いとけや(怒)!

 不親切な資料を読んでいるうちになんだか腹が立ってきたので、資料を読むのは途中でやめにし、出国審査場で「あのぉ、自動化ゲート使いたいんですけど〜」と直接言うことにしました(笑)。ちなみに、空港以外にも入国管理局まで行って登録することができるのですがそれは私にとっては面倒なことなので、個人的な観点からは出国する当日に成田空港で登録するのが楽だと思います(って私の主観ですが……)。第1旅客ターミナルの南ウィングでは、保安検査場後の出国審査場にあるクルー専用レーンのすぐ右側にその登録用の窓口があります(いわゆる自動化ゲートのわきです)。成田空港の場合、受付時間は8:00〜17:00になるので、夕方以降の便を利用される方はご注意を!
 で、ですね、この自動化ゲートなんですが、使い方は以下のとおりです(無人ボックス型の場合)。ゲートの扉は入口と出口の2つがありまして、それぞれの扉を空けるためには、入口→パスポート、出口→指紋の認証がそれぞれ必要になります。

  1. パスポートの写真が載っているページの下部をスキャン
  2. 認証が通ると1番目の透明の扉(入口)が開くのでゲートを通る
  3. 両手の人差し指を機械の上に押し当て指紋をスキャンし認証が通ると2番目の透明の扉(出口)が開く
  4. 出国(入国)完了

 というステップです。出国/入国のスタンプは一切押されません。必要な際には、有人レーン型の自動化ゲート*4でもらえるそうですが、無人ボックス型を使って出国/入国してした場合、後日スタンプを押してもらうことはできないそうなので、必要な方は出国/入国時に必ずスタンプをもらわなくてはなりません*5無人ボックス型を利用した実際の感想としては、「遅い!」。恐らく、審査場が空いているときならこれまでの審査方法(対面してスタンプを押してもらう方法)の方が早いんじゃないかとまで思います。南ウィングの場合は無人ボックス型と有人型レーンが1つずつしかないんですけど、まあ、誰もいないことが多いので(笑)、審査場が混んでいるときに使えば多少は便利なのかも。
 いずれにせよ、通過速度は大して早くないですし、設置台数の少なさからも、この自動化ゲートの目的っていったい何?というのが正直な気持ちです。まあ、私の場合は査証ページの消費を少なくしたいという目的のために登録したので、速度を求めるのは間違っているのかもしれませんけど……。うーん。普及させようとかそういう気持ち、このお国のお偉いさんたちにはあるのかな?
 ちなみに、写真は私のパスポートに押してもらった「日本国自動化ゲート利用希望者登録済」のスタンプ。有効期限は、パスポートの有効期限の1日前までです。
 
 というわけで、今日は長くなったので、香港のe-channelの話はまた明日。
 では、また〜!

*1:利用案内とかっているPDFが上がってるんですけど、この内容どうかなーと思っちゃいます。これ、見易さとか分かりやすさを考えてこの書類作ってないでしょ。ほんと、これってどうなんだろ?って思っちゃいますよ

*2:指紋が採取できない方も多いようです。私は一発でOKでした

*3:上記の書類記入+指紋登録+スタンプ捺印ですね

*4:パスポートの読み取りと指紋認証無人レーン型と同じように行なうそうですが、入口、出口などの扉はなく、扉は1つで、その先には通常どおりのカウンターで職員が待機している

*5:もしくは情報の法的開示が必要になるみたいです。面倒〜!