年末は台湾で過ごそう(その2)

tabino_konomi2009-12-09


 なんで私は台湾がこんなに好きなんだろうと考えても、その理由は自分でもよくわかりません(オイオイ……)。ほとんど中国語(台湾華語ですね)は話せないですし、台湾の方と意思疎通を取るのは大変で、言葉の面では落ち込むことばかりなんですが、それでもまた行こうって思えるのが不思議です。

 台湾の好きなものとか、好きなところっていうのは色々思いつくのですが、意外と「コレ」っていう決定的なものはありません。あと、訪れるからこそ好きっていうのもあると思っています。なぜなら、“訪れる”のと“住む”というのは違うからです。実際、私はこれまでに数回、外国と呼ばれる場所に住んだり、長期滞在をしたりしたことがあるのですが、言葉や生活習慣に触れることで、観光で訪れていたときと見方や印象がまったく変わってしまうこともあります。そして、それまで抱いていた気持ち自体にも変化が生まれてしまうこともあるのです。で、台湾に住んでみたいかというと、うーん、すぐに行こうと思えば行ける距離なので、そこまではまだないかも。でも、機会があったら住んでみたいと思ってはいます。チャンスがあれば、ですが。

年末に台湾へ行く手段を考える

 さて、前回から年末に台湾へ行く手段を探っているのですが、実際手配をしようと始めてみたところやっぱり難しく(当たり前なんですけどねぇ……)、考えあぐねております。こんな時期から航空券を探すこと自体が間違っているのですが*1、そうなると逆にどうしても行きたくなってしまい、なんとかしようと試行錯誤中です。その手段をいくつか挙げてみます。

  1. “いつもの”空港を使わない
  2. 海外発券と組み合わせて使う
  3. 金券を使って、実際に使うお金を節約する

 と、一応3つの手段を考えてみたのですが、今回はまず1番目の「“いつもの”空港を使わない」を見てみようと思います。

“いつもの”空港から出発する航空券がすべてじゃない!

 恐らく、このブログを見てくださる方というのは、まがりなりにもWebサイトなので、日本全国(そしてあわよくば世界中)にいらっしゃるかと思うのですが、私は東京都に住んでいるので、「東京に住む私にとっての“いつもの”」という話になることを先にお断りしておきます。
 私が海外旅行に行く際は成田空港(NRT)か、韓国や香港であれば、羽田空港HND)のどちらかをたいていは使います。主に使っているのはNRTですが、国内からドッと人が押し寄せる唯一の規模を持った国際空港なので、繁忙期にNRT発の格安航空券なんてとれるわけがないんですよ。生存競争に勝てる人であれば別ですが、まあ、この時期はほぼ無理と思っています。
 そこで考えるわけです。成田から行かなきゃ少しはなんとかなるんじゃないかなぁと。まず思いつくのは関西国際空港KIX)。そして中部国際空港NGO)。このあたりの空港も、それなりに国際線を持っているので繁忙期はかなり混みます。で、さらに考えるわけです。ほかに台湾に行ける空港はないか?と。
 実は主に台湾、そして東南アジア各国に行く場合は、NRT、KIXNGOに加えてさらに選択肢があります。それは福岡空港(FUK)です。地方空港になるため、いわゆる基幹空港(NRTやKIXNGO)に比べると、格安航空券の種類は少なく、少し価格も高めにはなるのですが、かなりの繁忙期でも席が空いている確率が高いのです。

FUK-TPE線は意外とお得

 FUKから台湾(台北:TPE)へは、チャイナエアライン(CI)、エバー航空(BR)、キャセイパシフィック(CX)の3つの航空会社が1日1便ずつフライトを設定しており*2、その中でもCIとCXは、往路はFUKを午前中に発ってTPEに正午ごろに着き、復路はTPEを夕方に発ってFUKには夕刻に着きます。

現在のFUK-TPEスケジュールはこちら→
http://www.fuk-ab.co.jp/timetable/jikoku-f.html

 普段NRTを使っていて勘が良い方は気が付かれたかもしれませんが、このタイムスケジュールはNRT-TPEの格安航空券であれば、たいていは追加料金を取られる、もしくは航空券価格が少し高くなるフライトスケジュールです(往路に午前便を使うから。安い格安航空券の往路のほとんどは午後便もしくは夜便を使います)。しかし、FUK-TPEのCI、CXのフライトは、そもそも午前便しかないので、追加料金が発生すること自体がありません。さらに、TPE-NRTの場合の復路はTPE-FUKほど遅い時間に設定されていないことが多いので、FUK-TPEというのは、NRT-TPEよりも滞在時間が長く取れる、実はお得な路線であるといえるでしょう。
 さらにもう1つ、FUKを使うメリットというのがあります。それは空港施設使用料が安いということ。NRTの場合は、空港施設使用料が2,040円+11月から徴収されるようになった旅客保安サービス料500円がかかるのですが、FUKはなんと半額以下の945円です。
 加えて、燃油サーチャージについてです。CXとBRは、JPN-TPEで均一料金なのですが、CIだけは、就航先によって価格を変えています。例えばNRT-TPEの場合、片道1,810円(航空保険特別料金310円含む)なのですが、FUK-TPEは1,210円(航空保険特別料金310円含む)と、これも差があります。実際のところ、NRTから行くよりも、FUKからTPEに行く方が1時間ほどフライト時間も短くなるので、当たり前の設定と言えばそうだと思うのですが……。現在はCIのサーチャージの金額の差はそれほど大きなものではないのですが、去年の終わりから今年のはじめぐらいは、NRT-TPEとFUK-TPEは倍ぐらいの差があり、NRT-TPEの方が航空券自体は安いのですが、結果としてNRT-TPEとFUK-TPEの総額がそれほど変わらないという逆転現象も起きていました。
 それと、今回は紹介しませんが、CIの場合は那覇(OKA)-TPEというフライトもあり、燃油サーチャージがさらに安くなるのですが(笑)、ただTPEに行くために、東京から那覇に行くのはとてつもなく面倒なので今回は割愛します。すみません。

じゃあ、福岡までどうやって行く?

 実際にFUK-TPEのフライトを確保できたとしても、福岡やその付近に在住の方であれば特に問題はないのですが、私のように首都圏に住んでいる場合、東京から福岡へ、乗り継ぎの時間も考慮しつつFUKからのフライトに合わせて移動しなければなりません。また、移動に飛行機を使うと別途料金が発生するので、それをどうするか? というのも考えどころになります。
 もっとも良いのは、特典航空券を使うことかと思います。もしくは、2.の海外発券に国内線を切り込む、さらに3.でも紹介しますが、金券を使うというのも1つの手です。このあたりは色々やり方があるのですが、そこまで書いていると長くなるので、今日はこの辺で。
 航空券をゲットするために、「“いつもの”空港を使わない」というのは意外と思いつかないことかもしれません。また、思いついても実際にどうお得なのかというのは、なかなか見えてこないものです。閑散期であれば、基幹空港を使った方が確実にお得になるのですが、こういう繁忙期こそ、“いつもの”空港ではないお得な方法というのを考えてみると面白いと思います。
 あ、あと蛇足ですが福岡自体、私は結構好きなので、台北に行く前とか行った後に1泊してもよいかも〜と思います(というか、私は確実にしま〜す)。

 次回は2.の「海外発券と組み合わせて使う」についてです。では、また〜。

*1:通常国際線の格安航空券の手配は、ゴールデンウィークは年明け、お盆はゴールデンウィーク前、年末は9月ごろにするものだと言われているようです

*2:BRは火・木・土・日のみ