いざ、南米へ!(旅行編3〜マチュピチュはマチュピチュ以外の何物でもない)

 さて、やっと今回の旅の目的地、マチュピチュの話です。ほんとはそこだけ書けばよいのかもしれないんですが、旅というのは過程も含めて、家に帰るまでが旅なので(バナナはおやつに入りませんしw)、実際のところはその過程というものが一番おもしろかったりするんですよね。例えば、今回の目的であるマチュピチュは、そこにたどり着けさえすれば見られるものですが、その過程は思ったとおりに進まないものでして、そこで色々と考えたり、策を練ったりすることが私にとってはかけがえのない旅の思い出でもあります。ただ、その過程というものを私のようにおもしろいと思う人もいれば、煩わしいと思う人もいるわけで、そのあたりは旅に対する価値観の違いというものになるんだと思います。

 さて、今回は一応旅行編の最後となる、マチュピチュ(アグアス・カリエンテス)から、マチュピチュ遺跡までです。

シャトルバスで30分!その先に見えるマチュピチュ遺跡

 意外と知られていないかもしれませんが、Peru Railが到着するマチュピチュ駅というのは、遺跡がすぐそこにあるわけではありません。マチュピチュ駅というのは、前回から何度も書いていますが、遺跡のふもとにある場所であり正確には「アグアス・カリエンテス」と呼ばれる温泉がある小さな街です。そこからマチュピチュ遺跡まではシャトルバスで約30分かかります。

 シャトルバスの切符はバス乗り場*1で購入することができ、片道7アメリカドルでした(往復で14アメリカドル)。チケットは購入日から3日間のうち任意の1日が有効なので*2、往路は今日使っても、復路は明後日まで使うことができます。支払アメリカドルのみのようでした。

 アグアス・カリエンテスでは、マチュピチュ遺跡の入場券を購入することも可能です。こちらはペルーソルのみで、私が行った際にはなんと、124ペルーソル(約4000円)もしました。高い……。2日分買ったら、8000円ですよっ! こちらもチケットは購入日から3日間のうち任意の1日が有効です*3。なお、遺跡の入り口では入場券が購入できないとありましたが、私が行ったときは入り口でも入場券を販売していました。ただし、購入にはパスポートが必要なようです。
 
 ここまででいったん、リマからマチュピチュ遺跡までの旅程のおさらいをしてみたいと思います。

かかる時間
●リマ→(飛行機で約1時間)→クスコ→(バスやタクシー)→ポロイ→(列車で約3時間半)→アグアス・カリエンテス→(シャトルバスで30分)→マチュピチュ遺跡

かかるお金
●リマ→(飛行機が片道7000〜10000円)→クスコ→(バスやタクシーで500円ほど)→ポロイ→(片道5000〜7000円)→アグアス・カリエンテス→(シャトルバスが片道700円)→マチュピチュ遺跡(入場料が4000円)

総時間:5時間(単に計算してるだけなので、滞在などははぶいています)
総料金:1万6500〜2万1500円

 うーん。時間と比較すると、結構な金額ですな〜。ちなみに、遺跡の入場料は、近いうちに1万円ぐらいになるとの話もあるので、今はまだマシなのかもしれません。ただ、入場している人の数を目の当たりにすると、確かに規制は必要なんじゃないかと思うことしかり。しかも、意外と規則が守られていないんです。

 遺跡の入場チケットの裏には「食べ物は持ち込まない」「金属のステッキは使わない」など、規則が挙げられているんですが、遺跡の中に持ち込んだ食べ物を食べている人や、金属のステッキを使っている人が目に付きました。こういう人達を見ると、ちょっと悲しくなってしまいます。注意できるほど、私が強い人間なら……と思うのですが、結局は見て見ぬふりの何も言えない弱い自分……。さらに記念写真を撮るために、歩いている人たちを無理やりどかしたりする、自分勝手もはなはだしい人もいたり。どの国の人がとかではなくて、どの国の人にもそういう人がいるという感じでした。もちろん、大抵の観光客はきちんとマナーを守っているのですが、その中に規則を破っている人がいると、とても目立つんですよね。こういうことが起きるのは、世界遺産になってしまったがための弊害のような気がしてなりません。そして、ここに来た私もそのうちの1人なんだなと思うと、果たしてここに来たことが正解だったのだろうかとしばし自問自答してしまいました。

 しかし、これらの負の事柄を勘定に入れても、マチュピチュ遺跡は行ってよかったと今は強く思います。マチュピチュ遺跡って写真でしか見たことなかったんですが(当たり前ですけど)、その言葉が意味するものが実際に目の前に存在しているわけですから感無量です。マチュピチュマチュピチュ以外の何物でもありませんでした。

ハイラム・ビンガムロードを徒歩で歩く

 さて、アグアス・カリエンテスからマチュピチュ遺跡の入り口までは徒歩で行くこともできます。私はマチュピチュに2泊3日の予定で滞在したのですが、そのうちの2日間を遺跡に入ることにして、初日はとりあえず足慣らしとして入り口まで行ってみることにしました。ガイドブックなどによると、シャトルバスが30分で走り抜けるハイラム・ビンガムロードを歩くと2時間程度とあったので、実際に挑戦してみたのですが、のぼりは書いてあったとおりに2時間程度、くだりは1時間半ぐらいかかりました。バスが走る車道も通るのですが、それ以外に歩く人用の道があり、そちらはかなり険しい行程です。特にくだりは急な階段を下り続けるような感じになるので、足がガクガクになりました。これをシャトルバスの往復14アメリカドルで行き来できると考えると、まあ、時間があれば挑戦してみるのも良いかも?程度かと思います。

マチュピチュはジャングル!虫刺されに注意

 最後にマチュピチュを訪れる方には虫刺されへの防御策を取ることが必須です。マチュピチュがある場所というのは、実はジャングルです。なので、虫がウヨウヨいるため、虫除けスプレーなどを必ず持参した方が良いかと思います。特に、ハイラム・ビンガムロードはもろジャングルそのものなので、歩いてみたい方は絶対です。私は日本の虫除けスプレーを持っていったのですが、実はあまり効かなかったようで、足が虫に刺された痕だらけになってしまいました。手の指なども虫に刺されたようなのですが、これが今でもまだかゆかったりします。恐らく、現地の虫除けスプレーの方が効くと思います。高山病の薬なども含めて現地で調達されると良いでしょう。


 というわけで、アグアス・カリエンテスからマチュピチュ遺跡までの道のりについてでした。次回は、ワイナピチュ登山(実は出遅れて登れなかったという……涙)と、マチュピチュの宿などについて簡単にご紹介したいと思います。

 では、また!


もっとも有名なお立ち台から撮ったマチュピチュ遺跡の全景。意外とどこで撮ってもかっこよく撮れるので、やっぱりマチュピチュはすごいな〜w

*1:駅から歩いて5分ぐらい。線路沿いに進むとすぐに分かると思います

*2:3日間の任意の1日ということなので、3日間を1枚のチケットで使えるということではありません

*3:3日間の任意の1日ということなので、3日間を1枚のチケットで入れるというわけではありません