いざ、南米へ!(旅行編2〜ペルー旅行は早起きが吉)

tabino_konomi2009-10-18

 先日の週末に台湾に行ってしまい、まだペルーの話が全然進んでおらず、ちょっと焦っています。相変わらず食べ過ぎて、ペルーの記憶が少し薄れてしまったような(笑)。

 それと、最近巷で盛んに聞く前原交通相の「羽田空港のハブ化」ですが、私は羽田空港のハブ化というのは、どう考えても無謀すぎるのではないかと思います。ワールドワイド(アジア圏を中心に)な視点で見た際に羽田をハブ化したところで、他のハブ空港とどう差別化できるのかまったく想像ができないからです。主として米系航空会社などは、東南アジアから北米大陸への経由地としてすでに成田空港を使っており、非常に限定的ではあるものの、東南アジア−日本−北米大陸路線においてのハブ的な機能は現状でも成田空港に備えられています。おそらく、今回の発言では、そういった路線を増やすとか、羽田にも作るとか、そういうことではなく、24時間体制で国際線を飛ばすというような意味でハブ化って言葉を使っているような気がするんですが……(それって、違う?)。

 しかし、ハブ化とはそういうことではありません。東南アジアのハブ空港といえば、シンガポールチャンギ国際空港と、タイ、バンコクスワンナプーム国際空港がすぐに浮かんできます。その立地はもちろん、タイムテーブルそのものを見れば、本当のハブ空港の意味が分かると思うのですが、この体制に日本の空港がどうやって追随するのかまったく想像がつきません。もちろん、羽田からの国際線が増えるのは日本に住む人(私みたいな)にとって非常にありがたい話ですが、これはハブ空港の重要な目的の1つである、その空港を中心とした世界各国への「乗り継ぎ」(つまり、“ハブ&スポーク”ですね)と、トランジットやストップオーバー(経由地で過ごす)による収益を前提にしているものではないと思うのです。いやぁ、どう考えても無理ですってば。

 というわけで本題に戻し、リマからマチュピチュの移動編です。

朝の移動が基本となるリマ→クスコ→マチュピチュ

 さて、私は普段、朝早起きすることがとても苦手です。仕事もそれを考慮して選んだ(!)ってくらい苦手なので、今回の旅行では、朝早く起きなくてはならない日が多いことに不安を感じていました。その旅程を振り返ってみます。

 まず、リマからクスコまでの行き方ですが、陸路と空路があります。陸路の場合は長距離バスを使って8時間ほどかかるらしいので、短期間での旅行には不向きです。空路の場合は約1時間でクスコにつきますので、よっぽど時間がある人やどうしても陸路で行きたいという人、お金をどこまでも節約したいという方以外には空路をおススメします。

LIM-CUZ間のフライトを飛ばしている航空会社

 これらの航空会社には、1日数便ずつのフライトがあります。ただし、クスコの空港はガイドブックによると有視界飛行をしなくてはならないらしいのですが、昼過ぎは霧が立ち込めて飛行しにくくなるらしく、早朝〜お昼ごろまでのフライトが多いとのことでした。ただし、実際は夕方まで数便フライトがありましたので、この話は正確ではないのかもしれません。フライトはクレジットカードを使ってWebでチケットの予約/購入/発券ができますが、航空会社によっては、決済の際にカード会社の認証プログラムを使っているようで*1、それに対応しているカードを使わないと予約はできても、購入/発券ができないようです。Webで「クスコ行きの航空券の決済ができない」などの質問をいくつか見かけましたが、その原因はこの認証にあったようです。

 私が選んだのは、自分が希望している往復のスケジュールで検索したところ、もっとも安かったスター・ペルー航空です。私が希望する日程でもっとも安い便は往路が6:00頃、復路が8:00頃のもので、往復の料金は、諸税などが込み込みで総額150ドル程度でした。これらは空席状況や日程によって変わってくると思いますので、ご自分で検索して、納得できる便を選ぶのがよいと思います。

 なお、当日に空席があればチケットを空港で購入することもできます。リマのホルヘ・チャベス国際空港のターミナルに向かって右側に航空会社のTicketingカウンターがあります。ここでチケットを購入すればOKです。なお、このTicketingカウンターの周辺は、クスコに行く旅行者をマチュピチュやホテルなどに客引きする人達がウヨウヨいるので(笑)、必要に応じて話を聞いてみてもよいかもしれません。

 チェックイン後は保安検査場へと進み、その後にあるカウンターで空港税を払う必要があります(現在は5.84アメリカドル)。アメリカドルがなければ、ペルーソルに換算して支払えます。

 ちなみに、私の場合は国内線のチェックインは基本的に2時間前までに済ませなくてはいけないと言われていたので、リマからクスコに向かう日は3:00に起きるはめになりました。あまりにも朝が早いので寝坊する危険性を思うと前日はあまり眠れませんでした(笑)。宿から空港まではラジオタクシー(電話で呼ぶタクシー)を宿の人に呼んでもらったのですが、30ペルーソルでした。

クスコ→マチュピチュで列車を使う

 続いて、クスコからマチュピチュまでについてです。

 クスコからマチュピチュまではPeru Railと呼ばれる列車を使うのが一般的です。ほかにももっと安い行きかたはあるようですが、日本から確実に予約できるものとしては、Peru Railが一番でしょう。

 Peru Railは、クスコから車で20〜30分離れたポロイ駅*2から、マチュピチュの麓にある町、アグアス・カリエンテス駅まで1日に3往復出ています。その列車の便ごとにクラスが違うのですが、次の3種類があります。

 ポロイ駅を出発するのは、ヴィスタドームが6時台、バックパッカーが7時台、ハイラム・ビンガムが9時台です。

 ハイラム・ビンガムはとても豪華な列車で、料金には、列車内でのブランチ(往路)とカクテルディナー(復路)、マチュピチュ遺跡のに唯一あるホテル「マチュピチュ サンクチュアリ ロッジ」でのアフタヌーンティーマチュピチュの入場料、マチュピチュ(アグアス・カリエンテス)からマチュピチュ遺跡までのシャトルバスの往復乗車券が含まれているそう。

 ヴィスタドームは一般的な観光列車で、軽食とドリンクが途中で出たり、車内では列車のスタッフによるアルパカを使ったファッションのファッションショーも楽しめます(復路)。

 バックパッカーはもっともリーズナブルなクラス。車内には売店があり、軽食などを購入することが可能です。

 私の場合は、往路は少しだけ出発時間を楽にしたかったので、バックパッカーを、復路はファッションショーが見てみたかったのでヴィスタドームにしました。すべてWebサイトからのEチケットで手配したのですが、往路、復路を別のクラスに乗ることができたので、それはそれで楽しかったです。

 ところで、列車を使うにあたってにもっとも困ったのがポロイ駅までの足。事前に調べてみると車で20〜30分程度とあるのですが、どうやら公共バスなどは存在しないようでした。行きはタクシーを拾えたとしても、帰りはどう手配してよいかわからず、困ったなぁと思い、クスコの宿の人に相談したところ、その宿が経営している?提携している?*3旅行代理店を紹介してくれ、そこで、往復10アメリカドルで「マチュピチュ行き列車に乗るためのポロイ駅までの乗り合いバス」+「バス乗り場までのタクシー」を手配してもらえました。ところが、私は通常とは異なり、行きと帰りのクラスが違うため、帰りの乗り合いバスまでかなり待たなくてはならなくなったようで、帰路にポロイ駅に着いたところ、バスはおらず、その旅行代理店の人が改札口で待っていてくれ、その人が運転する車でクスコまで連れて行ってもらうことになりました。

 これは偶然だったのですが、車からクスコの夜景を楽しむことができたのはうれしかったです。これまで、マチュピチュ駅からクスコ駅まで列車が通っていたころは、このクスコの夜景を列車から楽しむことができたのですが、現在はその手前のポロイ駅までしか列車が通っていません。それもあってか、旅行代理店の人が簡単な説明をしながら、クスコの夜景をよく見える道を通ってくれたので、通常だと楽しめないクスコの夜景をゆっくりと楽しめました。ゆらゆらと揺れる街の光が非常に幻想的で、心に焼きつくような風景でした。

ポロイ駅からの列車が取れなかったら(聖なる谷を見学してからマチュピチュへ)

 ポロイ−マチュピチュ(アグアス・カリエンテス)の列車は1日3便しかないため、このチケットはピークシーズンは取れないこともあるそうです。通常は大抵クスコの町にある旅行代理店などで手配することはできるそうなのですが、もしももろにピークシーズンにあたり、どうしても列車が取れない場合は、途中の駅であるオリャンタイタンボ(聖なる谷)までバスで行って、そこから列車に乗るという方法があります。

 オリャンタイタンボからマチュピチュまでの列車は、ポロイからよりも本数も多いので、乗れないということはなさそうです。ポロイからの列車が満席の場合や、聖なる谷を観光してからマチュピチュに行きたい場合は、この方法で行かれるのがよいと思います。


 というわけで、リマからクスコ、クスコからマチュピチュ(アグアス・カリエンテス)への行き方を紹介しました。もっと安く行く方法というのは色々とあると思いますが、ここで紹介した方法はもっとも一般的だと思います。

 この後も遺跡を見るために、毎日早起きをすることになったのですが、このペルー旅行中は早起きばかりで、健康的な毎日でした。

 次回は、マチュピチュ遺跡のふもとの町、アグアス・カリエンテスからマチュピチュ遺跡までの行き方などを紹介します。

 では、また!

*1:例えば、Visaでは「 Verified By Visa」、Master Cardは「MasterCard SecureCode」など

*2:以前はクスコ駅から列車が出ていたようですが、現在は出発/到着ともにポロイ駅のみです

*3:クスコの小さな宿というのは、どうやら旅行代理店を経営していたり、提携しているところが多いようで、私のように宿で手配してもらったと言う話をほかの方からも聞きました