こんな週末海外旅行はいかが?(番外編その1)

tabino_konomi2009-04-21


 というわけで、すでに帰国の途に着いておりますが、マイレージラバー(笑)のための情報です。今回の旅行のマイルはすべてノースウエスト航空のワールドパークスに付けることにしました。

サブで持っておきたいノースウエスト航空のワールドパークス

 私がメインでマイルを貯めているのは、これまでに何回も紹介していますが、ANAマイレージクラブです。それとは別に、ノースウエスト航空マイレージサービス「ワールドパークス」のマイル口座も持っています。ノースウエスト航空のアライアンスは「スカイチーム」で、ANAの「スターアライアンス」とは違うものです。今回の旅行で使ったKLMはスカイチームの一員、チャイナエアラインはワールドパークスの提携航空会社になり、どちらもワールドパークスにマイルを貯めることができます

 恐らく、マイルを貯めている方は、ANAが加盟している「スターアライアンス」または、JALが加盟している「ワンワールド」のどちらかのアライアンス系のマイレージサービスを選んでいる人が多いと思いますが、それとは別にサブで「スカイチーム」のワールドパークスの口座を持っている人も結構な数がいるはずです。その理由は次の3つではないかと思います。

  1. マイルに有効期限がない
  2. 国内線の搭乗券1枚で500マイルをゲットできる「ニッポン500マイル・キャンペーン」をやっている
  3. 少ないマイルで特典航空券が得られる

 まず、1の有効期限ですが、これには次のような注意点があります。

獲得されたワールドパークス・マイルには有効期限がありません。ただし、ワールドパークスの会則、規定に従い、ノースウエスト航空は事前に告知することなく、いつでも、マイルの有効期限に関する変更を含め、ワールドパークス・プログラムを変更する権利を保有します。また、3年間にわたりマイルの獲得がない場合には、会員資格が停止され、獲得マイルを没収されることがあります。

 つまり、3年ごとに、何かしらのアクションを起こせば有効期限はないに等しいといえます。

 次に2の「ニッポン500マイル・キャンペーン」ですが、これはここ数年ずっと続いているものです。スカイチームには、日系の航空会社は加盟していないため、国内線のフライトマイルを貯めることができないからか、ワールドパークスが独自のキャンペーンを行なっています。日本国内の航空会社を問わず(つまり、ANAでもJALでも、AIR DOでもスターフライヤーでも構いません)に、使用済み搭乗券を指定の用紙に貼り付けてFAXまたは郵送すると、500マイル(往復の場合は500×2フライト=1000マイル)が加算されるというもの。通常のワールドパークス会員の場合の1年間の上限は5000マイル(10フライト)まで、エリート上級会員の場合は20000マイル(40フライト)まで、加算することができます。このキャンペーンでは、特典航空券も対象になるので非常にお得です。キャンペーン期間は、毎年4月1日〜翌年3月31日(今年のキャンペーンは2009年4月1日〜2010年3月31日)を1年としています。つまり、このニッポン500マイル・キャンペーンを1年に1回でも使えば、貯めたマイルの有効期限が来ることはありません。

 最後の3ですが、ワールドパークスの特典航空券には2つ種類があります。

●パークセーバー
「パークセーバー」では、利用できる座席数や提携航空会社規定のブラックアウトデイトなどの制約を受けるが、より少ないマイル数で特典航空券を利用できる。

●パークパス
「パークパス」では、利用できる座席数やブラックアウトデイトなどの制約を受けずに特典航空券を利用できる。

 端的に言えば、パークセーバーは少ないマイルで飛べるが、用意されている席が少なく制約が多い、パークパスはパークセーバーよりも用意されている席が多く、制約も少ないが、パークセーバーよりも多くのマイルが必要になるということです。ちなみに、ブラックアウトデイトとは、特典航空券が利用できない期間のことです。

 このパークセーバーは、日本から南アジア圏を旅行する際に、他のマイレージサービスと比較して、お得な設定になっている国があります*1

 この中からタイ(バンコク)とシンガポールの最もマイル数が少ない時期をANAマイレージクラブとワールドパークスで比較してみましょう。

  • ANAマイレージクラブ 30000マイル(ローシーズン)
  • ワールドパークス 20000マイル(パークセーバー)

 いかがですか? ワールドパークスの方が、10000マイルも少ないマイル数でシンガポールやタイ(バンコク)を往復できます。さらに付け加えると、NWA便で特典航空券を発券する場合、燃油サーチャージは必要ありません。なお、スカイチーム加盟航空会社やワールドパークス提携航空会社によっては、パークセーバー設定がない場合もありますので事前に細かくチェックされることをおススメします。

  なお、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、ノースウエスト航空デルタ航空スカイチーム加盟)は合併することがすでに決まっており、すでにデルタ航空マイレージサービス「スカイマイルズ」とのリンクがスタートしています。上記の内容はワールドパークス会員の特典になりますので、今後変更される可能性があることに注意してください(恐らく2010年3月31日までに変更はないと思いますが……)。

今回の旅の総マイルはいかほど?

 話を戻し、今回の旅で得られたマイルはどれくらいになったでしょうか? まだ加算されていないので、Eチケットのブッキング(予約)クラスを見ながらの概算ですが以下のとおりです。

チャイナエアライン+KLMで行った場合(約62,500円)
成田⇔台北=798(ブッキングクラスH:60%加算)×2=1,596
台北バンコク=1,563(ブッキングクラスZ:100%加算)+782(Cクラスの50%ボーナス)×2=4690
合計:6,286マイル


 これをチャイナエアラインの経由便格安チケットとANAの直行便で比較してみます。


チャイナエアラインの経由便で行った場合(格安航空券で約28,000〜35,000円ぐらい)*2
成田⇔台北バンコク(ブッキングクラスは不明なので、すべてHクラス:60%加算で計算)
合計:3,462マイル


ANAの直行便で行った場合(スーパーエコ割Webで40,470円)
成田⇔バンコク=2,008(ブッキングクラス:70%加算)×2
合計:4,016マイル


 これを見ながら考えると、バンコクだけに行くなら、直行便がマイル加算率から見ると一番お得かもしれないです。とはいいながら、台北にも滞在したかった、そしてちょっとだけ贅沢な旅がしたかったので、自分の作った旅には満足しています。


 それと、「ブッキングクラス」「予約クラス」で検索すると、検索サイトによってはこのサイトがリストアップされることが非常に多いようなのですが、ブッキングクラス(予約クラス)の何が知りたいのかなぁ……と思っています。というわけで、次回はまたもやマラッカへの旅はお預けにして、“航空券の見方”の簡単な説明をしてみたいと思います。お役に立てるといいんですけど……。

 では、またー!

*1:ワールドパークスにおける南アジアの設定:ブルネイミャンマーカンボジア、中国、グアム、インドネシアマーシャル諸島、マレーシア、ミクロネシアミャンマーパラオ諸島、フィリピン、サイパンシンガポール、台湾、タイ

*2:台北でのストップオーバー不可、同日乗り継ぎのみがほとんどでしたが、滞在時間が24時間以内ならOKのチケットもありました。この場合は台北に1泊できます