こんな週末海外旅行はいかが?(その2)

tabino_konomi2009-04-13

 前回の「世界一安くて高い日本の海外格安航空券」の話ですが、たぶん日本の格安海外航空券がほぼFIXであり、さらに運賃規則に縛りが多いのは何か理由があるんだろうなと思うのですが、その理由はよく分かりません。FIXが多い理由は、いわゆるツアー向け航空券のばら売り(IT)だからみたいなことは、ガイドブックなどの航空券の説明でよく見るのですが、なぜ日本のIT航空券には他国で発券する航空券と比較して、厳しいと映るルールが多いのかが分からないのです。これも、国策と絡んでいるのかもしれませんね。航空券が世界一安くて高いのではないかというのは、あくまでも私の個人的な印象です。航空業界か旅行業界に知り合いがいれば詳しい話も聞けるのかなと思うのですが、特にそういった人もおらず、きちんとリサーチできずに書いていることは申し訳ないのですが……。

1回で2度おいしい旅行がしたい!

 やっと本題に入ります。今回紹介する週末海外旅行のプラン例は、台北経由でバンコクに行くというもの。今月に入ってから、台北行きの格安航空券がかなり出回っています。台湾のフラッグキャリアの1つ、チャイナエアラインが指定されている場合は、燃油サーチャージや諸税込みで合計2万円を切る航空券も登場しているので、4月末に台北に行くことにしました。ところで、今年のゴールデンウィーク中は仕事が終わらず(涙)、休みが取れそうもありません。しかし、その前に休みが取れそうなので、週末だけとは言わず少しだけ長く旅をして、ついでにどこかもう1つぐらい違う国も回っちゃおう!と思い、台北から行ける国を色々と探してみることに。

 考えた結果、バンコクに再び行くことに決めました。成田から台北を経由してバンコクに行く航空券もあり、成田⇔台北バンコクのすべて通しで3万円台で買えたのですが、この格安航空券の場合は基本的に台北でストップオーバー*1どころか、同日乗り継ぎでないと発券できないルールだったので選択肢から外し、成田⇔台北を日本で発券して、台北バンコク間は台湾で発券することにしました。台北バンコク間の航空券は台湾の旅行代理店のWebサイトなどから探してみると、安いものだと往復8000台湾ドル程度(燃油サーチャージ、諸税込み)からあるようです。

 というわけで、次のようなルートを決めました。

1日目 成田→台北バンコク*2バンコク
2日目 バンコク
3日目 バンコク*3台北*4台北
4日目 台北*5→成田

 あと1日あると台北にもゆっくり滞在できて一番良いのですが、残念ながら上記プランで落ち着くことにしました。今回の旅の目的は次のとおり。特に何かするというよりも、のんびり/腹いっぱいプランって感じですね。

 高級ホテルでのんびりステイ。街歩きとタイ料理もそれなりに楽しみたい

 夜市をはしごして、屋台料理をたらふく食べる。最終日は米粉ビーフン)の産地、新竹に寄ってから帰る。

ちょっとだけ旅を贅沢に〜フライトの一部だけビジネスクラス

 さきほど紹介したとおり、上記のスケジュールを満たす航空券は成田⇔台北台北バンコクの2つの航空券代を合わせてもだいたい4万円ぐらいで購入できます。そして台北バンコク間の航空券は基本的に台湾側の航空会社である、チャイナエアラインエバー航空、そしてタイ側の航空会社であるタイ国際航空が直行便を飛ばしているようです。さらに色々と探してみると、1つ気になるフライトを発見しました。それは、KLMオランダ航空のバンコク直行便の往復チケット。なぜ、台北バンコクの間にオランダのKLMのフライトがあるんだろう……と気になってKLMのサイトを調べたところ、どうやら台北バンコクアムステルダムの経由便の一部だということが分かりました。

 ちょっと話はずれますが、KLMオランダ航空は、現在エールフランス-KLMの傘下にある航空会社です。同日内に同じ条件の航空券がKLMウェブサイト以外で、より安い値段で販売されていた場合、差額分に加えさらに5000円分のトラベルクレジットバウチャーがもらえるという「価格保証(ベストプライス・ギャランティ)」を行なっているそうです。

 さて、価格やタイムスケジュールを見るために、台湾のKLMオランダ航空のサイトを見ていると、ふと「Bangkok Special」という広告が目に入りました。どうやら、台北バンコク往復がエコノミークラスで6500台湾ドルからできるとあります。旅行代理店で販売されていた台北バンコクの直行便(KLM以外)が大体同じ価格だったのでこちらも参照してみると、燃油サーチャージと税金などが込みで7931台湾ドルと出てきました。フライトスケジュールも自分の希望どおり。なんとなく、台湾系でもタイ系でもない航空会社を使ってみるのもおもしろいなと思い、早速予約を入れることに。ですが、さらに気になる記述がありました。それは、ビジネスクラスが13000台湾ドルからというもの(燃油とサーチャージ込みで14431台湾ドル)。KLM以外の航空会社でビジネスクラスの価格を調べてみると16000台湾ドル程度〜。13000台湾ドルっていうのはビジネスクラスにしては結構安いし、たまには贅沢してみるかということで、台北バンコクビジネスクラスを予約することにしました。台北バンコクのフライト時間は約3時間強。大した距離ではありませんが、そこをあえてビジネスクラスで飛ぶというのは、ちょっとした旅の贅沢だと思います。このチケットは4月30日まで販売されており、4月30日までに台北を出発する必要があるチケットですが、なかなかのバーゲンプライスだと思いますので、気になる方はぜひ、チェックしてみてください。

KLM Taiwanのサイト(Bangkok Special)はこちら
http://www.klm.com/travel/tw_en/special_offers/bangkok_specials.htm

 こんな風に海外の航空会社のWebサイトをちょくちょく見ていると、お得なプランが出ていることがありますので、海外発券をされる際は、確認してみてください。今回のように経由便の一部(この場合は、台北アムステルダムの旅程の中の台北バンコク)をお得な価格で販売していることがよくあります。飛行機に空席を作って飛ぶよりはましという航空会社の考えなのだろうとは思いますが、こういった路線でお得なフライトを見つけることも海外発券におけるフライト選びの楽しみの1つだと思います。

 日本発券の航空券では実現できない海外発券を使った、ちょっとだけ贅沢なフライトプランを紹介してみました。次回は、ちょっとだけ贅沢なホテルのチョイスについて紹介します。

 では、また〜。

*1:途中降機。経由地に24時間以上滞在すること

*2:バンコクには夜到着

*3:バンコクは午後発つ

*4:台北には夕方着

*5:台北は夕方発つ