アジアのハブ空港はすごい!

連載も第6回まで進みました。まだ準備編なので、具体的な旅行そのものについては触れていませんが、あまり普通のガイドブックでは語られないような最近のアジアのハブ空港事情について書いてみました。
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http://journal.mycom.co.jp/series/travelguide/006/


連載でも書いているとおり、欧米と比較しても、アジアのハブ空港は群を抜いて使いやすくなっていると思います。もともとシンガポール・チャンギ国際空港は以前からかなり使いやすいと評判でしたが(それは、ここでも書いたとおり、シンガポールに国内線が存在しないので、乗り継ぎしやすいというのが一番の理由だと思います)、それ以外のバンコクスワンナプーム国際空港、ソウル・インチョン国際空港、名古屋・中部国際空港セントレア)、クアラルンプール国際空港(KLIA)など、2000年以降に開港した国際空港(KLIAのみ1998年開港)は、最新の設備が整えられているかつ、空港そのものがエンターテイメントの場としてデザインされているように感じています。

居心地の良い空港は収益率が高い?

空港の主な収入源は、空港使用料(着陸料や停留料など)や旅客サービス施設使用料などと、非空港使用料(免税店などのショッピング施設、オフィスなどのテナント料、広告など)に分けられると思いますが、このうち、上記に挙げたハブ空港は空港使用料はもちろんのこと、非空港使用料の収益を上げるための画策として、空港設備を充実させているのではないでしょうか。


居心地のよい空港であれば、トランジット/トランスファーが必要であっても旅客は長く滞在することを歓迎できますし、その結果としてお金を落としてくれるはずです。私も実際のところ、旅行で飛行機の乗り継ぎが必要になる場合は、乗り継ぐ空港も選択肢の1つとして考慮します。もちろん一番重要なのは乗り継ぎのフライトスケジュールですが、どの空港なのかということも大事。楽しめない空港でフライトを乗り継ぐのはなんだかもったいない気もしますし、とはいえいくら過ごすのが楽しい空港であっても、乗り継ぎまでの時間が長すぎれば本来の目的地での滞在時間が減ってしまいまうので、そのあたりは悩みどころですが、なるべく両立できそうな道を探すようにしています。


私は乗り物と同じように、空港も好きです。“世界の空港ガイド”なんて本があったら、絶対買ってしまいそうなぐらい。毎回旅で訪れる先の空港はかなり細かいところまで見て回ります。出国審査を受けた後や入国審査を受ける前のどの国にいるわけでもないという宙ぶらりんな状態は、自分が実際に海外旅行をしているんだというワクワク感を呼び起こしてくれるので大好きな瞬間でもあります。


それにしても成田空港、本当になんとかならないものですかねー。お買い物なんかはとても便利になったと思うのですが、出国審査を受けた後の楽しみがいわゆる免税店での買い物以外にあまりないんですよね……。ちなみに、成田空港でも一時期トランジット/トランスファー旅客向けのトランジット・ツアーがあったらしいのですが、今はもうやってないみたいです。ただでさえ、交通の便も悪いというマイナスポイントがあるわけですから、もう少しハブ空港としての存在や価値を前に出してほしいと思います。