こんな週末海外旅行はいかが?(その6)

tabino_konomi2009-06-30


 先週末は神戸にぷらっと行ってきました。神戸は今年2回目なのですが、前回訪れた3月は北風がぴゅーっと吹いていてとても寒く、あまり楽しむことができませんでした。が、今回は歩いているだけで生気が(もとい精気?)吸い取られそうなほどに暑かった……。なかなかベストなタイミングには行けないものですね。街として、神戸と横浜は似ているという話をよく聞きますが、そもそも神戸は東京からは手軽にいける横浜と比べて遠いので、街歩きはもちろん、「行く」という行為そのものも楽しいなぁと思う次第。

 さて、今回神戸を訪れたのは、手元にあったANAの羽田⇔大阪間の「ビジネスきっぷ」と呼ばれる航空券の有効期限が切れそうだったからというのも理由の1つ。このビジネスきっぷが便利なのは、羽田⇔大阪の2フライトを同時に購入し(往復でなくても可、つまり羽田→大阪、羽田→大阪の2フライトでもOK)、大阪側では阪神圏の3つの空港(伊丹空港関西空港神戸空港)から、自分の好みやスケジュールに合わせて選べるところ(予約の変更などは、正規運賃とほぼ同等に使えます)。さらに短距離ながらもこの路線ではマイルやプラチナポイントの増量キャンペーン(?)みたいなものを多くやっていることから(上級会員向けのみのキャンペーンも多いようです)、ちょっと飛んだだけでそこそこマイルやポイントが貯まることが多いので、価格のわりにマイル効率も結構よいです。名前のとおりビジネスマン向けの路線&チケットなんだろうなぁと思いますが(まあ私もサラリーマンもといビジネスマンなんですけど)、時間とお金に余裕があるときは、たまに買って使っています。ちなみに有効期限は3ヶ月で予約はすべてオープン。

難しい中級のホテル選び

 前置きが長くてすみません。香港旅行の続きです。今回はせっかく人と一緒に行くのだから、贅沢したいということで、アイランド シャングリ・ラ ホテル 香港に宿泊しよう!と意気込んだまでは良かったのですが、やっぱりかなり宿泊料が高い……。ここに3泊すると、当初の予算をオーバーしてしまうので、泣く泣く最後の1泊だけを楽しむことにして、最初の2泊はほかのホテルに泊まることにしました。で、浮いたお金をスパに回すという、総額は結局変わらない本末転倒?な浪費になったのですが、それはまあいいとして(よいのか?)。

 ところで、海外旅行に行く際、私は大抵旅費を抑えるためにいわゆる中級ホテルと呼ばれるランクのホテルに泊まることが多いのですが、この「中級ホテル」選びはいつも難しいと思います。なぜなら、ピンキリだから、です。「安い」だけのホテル(例えば、ホステルのようなところ)であれば、別に安いから大抵のことは我慢できるっていうか、価格そのものであると思えるのですが、中級ホテルになると、金額はそこそこになってくるわりに、ホテルで提供されるサービスや設備などのレベルが金額と比例しない。いわゆる高級ホテルであれば、働いている人にプライドもあるでしょうし、さらに提供されるホスピタリティやサービスの一定のレベルは保証されると思うので、それほど心配しないのですが、中級ホテル選びはアタりハズれが激しいので、本当に難しい!

 特に、このレベルのホテルを評価するのが難しい理由の1つとしては、ファシリティ(設備や建物などなど)やサービス提供者(いわゆるホテルで働いている人)のレベルを、いつでも一定に保つのが難しいのではないかということが挙げられると考えています。つまり、日によってホテルが提供するサービスの質に差が出てくる、それが中級ホテルだということ。高級ホテルでも人によってサービスレベルは変わると思うのですが、その中でも一定のレベルより下であってはまずいわけで、そのあたりが高級と中級のホテルの差なのかな。特に、中級ホテルのクチコミを読んでいると、良いと悪いが錯綜しているように感じることが多いのですが、その内容はホテルで働いている人達のサービスレベルが一定ではなく、差があるからこそ書かれる内容が結構あるように思います。だから、このレベルのホテルのクチコミ(特にそこで働いている「人」について書いてあるもの)はそれほど考慮しません。もちろん、クチコミを書き込んだ人全員が全員「良い」「悪い」と言えばそうなんでしょうが、意見が分かれている場合ははっきりいって、泊まった人がラッキーだったかラッキーじゃなかったか、たまたまそのホテルに泊まったときに出会ってしまった従業員や提供されるサービスとホテルに泊まった人が合ったか合わなかったかぐらいの意味にとってます。そもそも中級ホテルに高級ホテルと同じサービスを求めても無理な話なので(当たり前ですけど)、そのあたりは妥協しなくてはならないところなのではないでしょうか。

中級ホテルを選ぶ際に注目したい「リノベーション」情報

 とはいうものの、ホテルを選ぶ際に信用できる情報の1つとして、「リノベーション(Renovation)」があります。いわゆる建物の改修ですね。リノベーションが入れば、確実に客室内の設備などは新しくなるので、リノベーション後1年半ぐらいまではその恩恵が受けられると思います。そんな情報を元にして、今回の香港での中級ホテルを選んだのですが、珍しく大当たり! でした。昨年の春にリノベーションが終わったという情報を見てそのホテルを選んだのですが、設備自体はまだまだ新しく、しかも天井が高いのがうれしかった。しいて言うなら、いわゆる繁華街から離れており便がやや悪いとされるところだったのですが、周囲は下町風な雰囲気で、それはそれで香港の意外な一面を見ることができ、とても楽しく過ごせました。しかも1人1泊5000円以下という手ごろな宿泊代で済んだので、予算の残りは気持ちよくマンダリン・スパに回せたのです。このホテルで特に何かうれしいことがあったかというと、まったくありませんでした。だから悪いのかというとそうではなくて、特にイヤな思いもしなかったし、立地も部屋もこの値段だったら断然お得だと思ったわけです。

 アイランド シャングリ・ラ ホテルはいわずもがな。香港でも屈指の高級ホテルですから、ファシリティはもちろん、サービスのレベルは高いに決まっています。なんせ、泊まった中級ホテルの5倍以上のお金がかかるホテルで、悪いわけがない。が、ちょっとしたトラブルもあったり(これはたまたまサービスしてくれた人に問題があった)したものの、やっぱり働いている人のホスピタリティを感じることができ、滞在自体はこれまでの海外旅行で使ったホテルの中でも1、2位を争うほどにすばらしかった。お金があったら、何泊でもしたいです〜。

 といわけで、あまり参考にならないと思うのですが、中級ホテルを考察してみました。しかし、今回の香港旅行はどちらのホテルもよかった。中級と高級は比較のしようがないのですが、どちらも泊まってよかったと思えるホテルでした。これから中級ホテルを選ばれる際には「リノベーション」情報にも注目してみてくださいね!

 次回は番外編として、マイルとか、ホテルのメンバーとか、スパの予約とか、そういうマイルラバー&ポイントラバー&実用寄りの情報をお伝えします。
 では、また〜!